住宅金融支援機構・フラット35では、証券化支援事業の買取型・保証型、直接融資、高齢者向け返済特例を区別できるかが重要です。平成23年問46では、フラット35S、高齢者向け返済特例、長期固定金利住宅ローン債権、返済困難者への条件変更が問われています。指定資料では第2肢が誤りで、正解は2です。
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利型の住宅ローンです。機構が民間金融機関の住宅ローン債権を買い取る買取型と、一定の住宅ローンについて保険・保証を行う保証型があり、両者の仕組みを混同すると誤答につながります。2026年現在も、フラット35は最長35年の全期間固定金利住宅ローンとして案内されています。
平成23年問46で特に重要なのは、高齢者向け返済特例は保証型では利用できないという点です。指定資料では、この制度は直接融資だけでなく証券化支援事業の買取型にも対象が広がっていますが、保証型までは広がっていません。したがって、「保証型でも利用できる」とする第2肢が誤りになります。
問題文を読んだら最初に何を見るか
住宅金融支援機構の問題では、最初に直接融資・証券化支援事業の買取型・保証型のどれかを確認します。同じ住宅ローンや高齢者向け制度でも、どの業務で利用できるかによって正誤が変わるからです。この章では、本試験で問題文のどこへ線を引くかを固定します。
次に、住宅ローンの性質を確認します。フラット35では全期間固定金利が基本であり、買取型では一定の長期・固定金利住宅ローン債権が対象となります。指定資料でも、貸付時に償還期間の全期間について利率が定まっていることが要件として示されています。
さらに、高齢者向け返済特例やフラット35Sなど特別制度が付いている場合は、その制度がどの業務に属するかを確認します。「住宅金融支援機構が扱う制度だから全部の証券化支援事業で利用できる」と判断してはいけません。制度名→業務種類→対象要件の順番が基本です。
問題文で注目する語句を整理します。この表を見る目的は、平成23年問46で正誤を分ける語句を最初に抽出することです。数字より先に制度名と業務形態を確認してください。
| 問題文の語句 | 判断ポイント |
|---|---|
| フラット35 | 全期間固定金利型住宅ローンか |
| フラット35S | 質の高い住宅への金利引下げ制度か |
| 買取型 | 民間金融機関の住宅ローン債権を買い取るか |
| 保証型 | 買取型と同じ仕組みか |
| 高齢者向け返済特例 | 直接融資・買取型・保証型のどこで使えるか |
| 死亡時一括返済 | 高齢者向け返済特例の特徴か |
| 長期・固定金利 | 買取対象債権の要件か |
| 償還期間 | 長期住宅ローンとしての条件か |
| 貸付利率 | 全期間について確定しているか |
| 返済困難 | 条件変更ができるか |
| 償還期間の延長 | 支払免除と混同していないか |
| 元利金の免除 | 条件変更とは別か |
この表では、「保証型」「買取型」という一語を読み飛ばさないことが最重要です。平成23年問46第2肢は、高齢者向け返済特例という制度自体は存在するため、保証型という部分だけを見落とすと正しい肢に見えてしまいます。制度そのものが正しいかではなく、適用先が正しいかを確認してください。
本試験では次の順番で判断します。四肢択一でも、一肢ごとにこの順番を最初から繰り返します。前の肢で使った直接融資の知識を保証型へそのまま持ち込まないでください。
・住宅金融支援機構のどの業務か確認する
・直接融資・買取型・保証型を区別する
・フラット35か特別制度か確認する
・住宅ローンが全期間固定金利か確認する
・買取型なら債権の要件を確認する
・高齢者向け特例なら利用できる業務を確認する
・返済困難時の条件変更か免除かを確認する
・「できる」「できない」「必ず」などの断定を確認する
・誤っている語句を正しい制度へ修正する
この判断順序なら、第2肢のような制度は正しいが適用業務が誤っている肢を切りやすくなります。住宅金融支援機構の問題では、業務名を確認してから内容へ進むだけで誤答を大きく減らせます。最初の分類を省略しないでください。
宅建試験ではここが狙われやすい
住宅金融支援機構では、買取型と保証型の入れ替えが非常に狙いやすい論点です。どちらも民間金融機関による長期固定住宅ローンを支援する証券化支援事業なので、制度名だけを見ると似ています。しかし、機構が債権を買い取る買取型と、保険・保証を行う保証型では仕組みが異なります。
また、「利用できる」を「利用できない」、「買取型だけ」を「保証型でも」と変更するだけで誤肢になります。平成23年問46第2肢は、高齢者向け返済特例を保証型まで広げた点が誤りです。対象制度の範囲を一段階広げるひっかけに注意してください。
本試験では、👉 直接融資→買取型→保証型を横に並べて、制度がどこまで利用できるかを確認します。高齢者向け返済特例は、指定資料では直接融資と買取型までで、保証型には広がらないと整理してください。
フラット35とは
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利型住宅ローンです。資金受取時に返済終了までの借入金利が確定するため、変動金利型とは基本構造が異なります。この章では宅建試験で必要なフラット35の基本だけを整理します。
フラット35の中心となるのが証券化支援事業です。買取型では、民間金融機関が利用者に住宅ローンを貸し付け、その一定の住宅ローン債権を住宅金融支援機構が買い取ります。機構自身が一般の住宅購入者にフラット35を直接貸し付けるという構造ではありません。
2026年現在のフラット35では、原則として借入期間は15年以上35年以下で、一定の場合は申込者等の年齢による上限もあります。また、フラット20や長期優良住宅等を対象とするフラット50など、返済期間に応じた商品もあります。宅建試験では年度による具体的商品条件より、長期・全期間固定金利という基本構造を優先してください。
基本関係を比較します。この表を見る目的は、フラット35と通常の直接融資を混同しないことです。誰が貸し、機構が何をするのかを確認してください。
| 確認項目 | フラット35・買取型 |
|---|---|
| 貸付主体 | 民間金融機関 |
| 機構の役割 | 一定の住宅ローン債権を買い取る |
| 金利 | 全期間固定金利 |
| 基本期間 | 最長35年 |
| 事業 | 証券化支援事業 |
| 判断ポイント | 長期・固定金利住宅ローン |
この表では、「住宅金融支援機構の商品だから機構が直接貸す」と考えないことがポイントです。民間金融機関と住宅金融支援機構が連携して全期間固定金利住宅ローンを提供するのがフラット35の基本構造です。制度の名称ではなく資金の流れを確認してください。
例題1
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利型住宅ローンである。
解答・判断ポイント
正解:○
フラット35の基本的な仕組みです。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題2
フラット35では、住宅金融支援機構が一般の住宅購入者に対し、通常の住宅購入資金を直接貸し付けることを基本とする。
解答・判断ポイント
正解:×
買取型では民間金融機関が貸し付け、機構が一定の債権を買い取ります。
誤肢分析
誤っている語句
「住宅金融支援機構が一般の住宅購入者に直接貸し付ける」
正しい修正
「民間金融機関が貸し付け、機構が一定の住宅ローン債権を買い取る」
直接融資と証券化支援事業を混同した誤肢です。
宅建試験ではここが狙われやすい
フラット35では、誰が利用者へ貸し付けるのかが最初のひっかけです。名称に住宅金融支援機構が関係しているため、機構が利用者へ直接住宅ローンを貸すように見えます。しかし買取型では、民間金融機関の貸付債権を機構が買い取るという順番です。
また、固定金利を「一定期間固定」と変更する誤肢にも注意します。フラット35は全期間固定金利型なので、変動型や固定期間選択型と入れ替えてはいけません。全期間という語句まで確認してください。
本試験では、👉 民間が貸す→機構が買い取る→全期間固定という三点を基本形にします。この基本形へ保証型やフラット35Sなどの追加制度を重ねて判断してください。
買取型と保証型の違い
証券化支援事業には、買取型と保証型があります。どちらも民間金融機関による長期・固定金利住宅ローンを支援しますが、住宅金融支援機構の関与方法が異なります。この章では平成23年問46第2肢を解くために必要な違いを整理します。
買取型では、民間金融機関が実行した一定の住宅ローン債権を機構が買い取ります。機構は買い取った住宅ローンを証券化することで、民間金融機関が長期固定住宅ローンを提供できる仕組みを支えます。フラット35の代表的な仕組みです。
保証型では、機構が一定の民間住宅ローンについて住宅融資保険を引き受け、さらにその住宅ローンを担保に発行された債券等について元利払い保証を行います。機構が対象住宅ローン債権を買い取る買取型と同じではありません。買い取るか、保険・保証するかを分けてください。
二つを比較します。この表を見る目的は、平成23年問46第2肢の高齢者向け返済特例をどちらへ適用できるか判断する前提を作ることです。制度名だけではなく機構の役割まで確認します。
| 比較項目 | 買取型 | 保証型 |
|---|---|---|
| 民間金融機関の貸付け | あり | あり |
| 機構の主な関与 | 債権を買い取る | 保険・保証を行う |
| 長期固定住宅ローン支援 | する | する |
| 高齢者向け返済特例 | 指定資料では対象あり | 指定資料では利用不可 |
| 平成23年問46 | 第2肢の判断対象 | 第2肢の誤り部分 |
この表では、買取型と保証型が似ている部分と違う部分を両方確認してください。どちらも長期固定住宅ローンを支援する点は共通ですが、高齢者向け返済特例の適用範囲は同じではありません。共通点だけで判断すると第2肢を誤ります。
例題3
証券化支援事業の買取型では、住宅金融支援機構が一定の民間住宅ローン債権を買い取る。
解答・判断ポイント
正解:○
買取型の基本構造です。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題4
証券化支援事業の保証型でも、機構が対象となる住宅ローン債権を必ず買い取る。
解答・判断ポイント
正解:×
保証型は買取型とは仕組みが異なります。
誤肢分析
誤っている語句
「必ず買い取る」
正しい修正
「保証型では住宅融資保険や元利払い保証などを行う」
買取型と保証型を交換した誤肢です。
宅建試験ではここが狙われやすい
買取型と保証型では、機構の動詞を入れ替えるだけで誤肢を作れます。「買い取る」「保証する」「直接貸す」という三つの動詞を混同しないでください。住宅金融支援機構の問題では主語より動詞が重要です。
さらに、両制度の対象基準が似ているため、すべての付随制度まで同じだと思わせるひっかけがあります。平成23年問46では、高齢者向け返済特例を保証型まで広げることで誤肢にしています。共通する基本基準と個別制度の適用範囲を分けてください。
本試験では、👉 買取型=買う、保証型=保証、高齢者特例は別途確認と処理します。この短い分類を最初に作れば、第2肢の判断が速くなります。
フラット35S|質の高い住宅と金利引下げ
フラット35Sは、省エネルギー性や耐震性など一定の性能に優れた住宅について、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度です。平成23年問46第1肢では、このような優良住宅取得支援制度が問われています。指定資料では第1肢は正しい内容です。
指定資料では、ZEH、バリアフリー性、省エネルギー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅についてフラット35Sなどが設けられていると整理されています。したがって、「質の高い住宅について金利面の支援を行う」という基本方向を押さえれば第1肢を判断できます。具体的な金利引下げ幅やポイント制度は年度により変更されるため、現在の問題では現行制度を確認します。
2026年現在もフラット35SにはZEHを含む住宅性能による金利引下げ制度があります。現在は家族構成や住宅性能などによるポイント制も組み合わされ、適用ポイントに応じて一定期間の金利が引き下げられる仕組みです。
性能項目を整理します。この表を見る目的は、具体的な金利数字ではなく、どのような住宅がフラット35Sの対象になり得るかを確認することです。平成23年問46では制度の存在と方向性が判断の中心です。
| 性能・住宅 | 基本判断 |
|---|---|
| ZEH | 金利引下げ対象になり得る |
| 省エネルギー性 | 対象性能 |
| 耐震性 | 対象性能 |
| バリアフリー性 | 対象性能 |
| 耐久性・可変性 | 対象性能 |
この表では、住宅性能を満たした場合にフラット35そのものが別の変動金利商品へ変わるわけではないことも確認してください。全期間固定金利住宅ローンを基本に、一定期間の金利引下げが適用される制度です。制度の土台と優遇措置を分けます。
例題5
一定の省エネルギー性や耐震性などに優れた住宅では、フラット35Sによる金利引下げの対象となる場合がある。
解答・判断ポイント
正解:○
質の高い住宅取得を支援する制度です。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題6
フラット35Sは、一定の住宅性能を満たすと全期間固定金利から変動金利へ変更する制度である。
解答・判断ポイント
正解:×
フラット35の金利を一定期間引き下げる制度です。
誤肢分析
誤っている語句
「変動金利へ変更する」
正しい修正
「一定期間の借入金利を引き下げる」
金利タイプと優遇制度を混同した誤肢です。
宅建試験ではここが狙われやすい
フラット35Sでは、住宅性能と金利タイプの混同が狙われます。省エネ・耐震住宅だから固定金利ではなくなるわけではなく、全期間固定金利のフラット35を基礎として一定の金利引下げを受ける制度です。基本商品と優遇制度を分けてください。
また、古い過去問の具体的金利引下げ幅を現在の制度へそのまま使うのも危険です。金利引下げの仕組みやポイント制度は変更されるため、宅建試験では問題文の基準時点を確認してください。平成23年問46では、制度の存在を判断することが中心です。
本試験では、👉 高性能住宅→フラット35S→金利引下げという流れを押さえます。ZEH・耐震・省エネなどの語句を見つけたら、優良住宅向け制度かを確認してください。
高齢者向け返済特例|買取型と保証型を区別
高齢者向け返済特例では、毎月の返済を利息中心とし、元金を死亡時に一括返済する仕組みが重要です。指定資料では、高齢者が自ら居住する住宅のバリアフリー工事や耐震改修工事について、この制度が説明されています。平成23年問46第2肢は、その適用先を保証型へ広げた点が誤りです。
指定資料によれば、この制度はもともと住宅金融支援機構の直接融資に特有のものでした。その後、一定の高齢者居住安定確保のための貸付債権について、死亡時一括返済方式でも機構が買い取れるようになり、証券化支援事業の買取型まで対象が広がっています。保証型では利用できないという整理です。
2026年現在も、住宅金融支援機構には高齢者向け返済特例を利用できる一定のリフォーム融資があり、申込者等が死亡したときに元金を一括返済する仕組みが案内されています。制度の具体的な金利や保証条件は変動するため、本試験では出題時点の制度条件と業務区分を確認してください。
適用関係を整理します。この表を見る目的は、平成23年問46第2肢を一目で判断できるようにすることです。「どこまで利用できるか」を確認します。
| 業務 | 高齢者向け返済特例 |
|---|---|
| 一定の直接融資 | 利用対象 |
| 証券化支援事業・買取型 | 指定資料では対象 |
| 証券化支援事業・保証型 | 指定資料では利用不可 |
この表では、直接融資から買取型まで対象が広がったことを確認します。しかし、対象が拡大したからといって保証型まで自動的に広がるわけではありません。対象拡大の限界が第2肢の決定点です。
例題7
高齢者向け返済特例では、一定の場合、毎月の返済を利息のみとし、元金を死亡時に一括返済する方式を利用できる。
解答・判断ポイント
正解:○
制度の基本的な返済方式です。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題8
高齢者向け返済特例は、証券化支援事業の買取型だけでなく保証型でも利用できる。
解答・判断ポイント
正解:×
指定資料では保証型では利用できません。
誤肢分析
誤っている語句
「保証型でも利用できる」
正しい修正
「指定資料では直接融資および買取型までが対象で、保証型では利用できない」
平成23年問46第2肢と同じひっかけです。
宅建試験ではここが狙われやすい
高齢者向け返済特例では、対象範囲を一つ広げるだけで誤肢になります。直接融資だけだった制度が買取型へ拡大したという知識を知っていると、「保証型にも拡大した」と書かれた文章まで正しく見えやすくなります。どこまで拡大したのかを確認してください。
また、「死亡時一括返済」という特徴を一般のフラット35すべてへ広げるのも誤りです。これは一定の高齢者向け返済特例の仕組みであり、通常のフラット35の基本的な返済方式を説明するものではありません。制度の対象者を確認します。
本試験では、👉 **高齢者特例→直接融資○→買取型○→保証型×**と短く整理します。平成23年問46では、この一行が第2肢を切る決定知識になります。
買取対象債権|長期・固定金利を確認
証券化支援事業の買取型では、長期・固定金利の住宅ローン債権であることが重要な要件です。平成23年問46第3肢では、償還期間と貸付利率についてこの基本条件が問われています。指定資料では第3肢は正しい内容です。
指定資料では、償還期間について一定の長期性が要求され、貸付時に貸付金の利率が償還期間の全期間について定まっていることが示されています。つまり、途中で市場金利に応じて自由に変動する住宅ローンではなく、全期間固定金利が中心となります。これがフラット35の基本性格ともつながります。
現在の一般的なフラット35も、借入時に返済終了までの借入金利が確定する全期間固定金利住宅ローンです。現行の商品条件では通常のフラット35の借入期間は原則15年以上35年以下ですが、過去問では出題当時の基準を基準として正誤判断してください。
比較します。この表を見る目的は、買取型の対象となる住宅ローンの基本性格を固定することです。具体的な数字より「長期」と「全期間固定」を先に確認します。
| 確認項目 | 基本判断 |
|---|---|
| 償還期間 | 長期であること |
| 貸付利率 | 全期間について確定 |
| 金利タイプ | 全期間固定 |
| 変動金利 | 基本形と異なる |
| 判断語句 | 長期・固定金利 |
この表では、「借入当初の5年間だけ固定」という固定期間選択型と混同しないことが必要です。全期間について利率が定まるという条件なので、固定期間終了後に金利が変わる仕組みとは異なります。固定という言葉の後の期間まで読んでください。
例題9
証券化支援事業の買取型では、一定の長期・全期間固定金利住宅ローン債権が対象となる。
解答・判断ポイント
正解:○
フラット35の基本的な性格です。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題10
証券化支援事業の買取型では、貸付時に最初の5年間の利率だけ定まっていれば、その後の利率が変動しても対象となる。
解答・判断ポイント
正解:×
指定資料では償還期間の全期間について利率が定まることが要件です。
誤肢分析
誤っている語句
「最初の5年間の利率だけ」
正しい修正
「償還期間の全期間について貸付利率が定まっている」
固定期間選択型との混同です。
宅建試験ではここが狙われやすい
買取対象債権では、全期間固定を一部期間固定へ変更するひっかけが狙われます。「固定金利」という言葉だけ残して、「当初10年間」などを付ければもっともらしい文章になります。固定される期間を確認してください。
また、フラット35という名称から「必ず35年」と誤解する問題にも注意します。フラット35は最長35年を基本とする商品であり、必ず35年間借りなければならないという意味ではありません。現在も15年以上35年以下などの範囲で借入期間を選択する仕組みです。
本試験では、👉 長期+全期間固定をセットにします。具体的年数が出た場合だけ、その出題時点の要件を確認してください。
返済が困難になった場合|条件変更と免除を区別
住宅金融支援機構は、一定の場合に貸付条件の変更や償還期間の延長を行うことができます。平成23年問46第4肢では、経済事情の変動により元利金の支払いが著しく困難となった場合の対応が問われています。指定資料では第4肢は正しい内容です。
指定資料では、貸付条件の変更、支払方法の変更、償還期間の延長などが示されています。重要なのは、これは債務そのものを消滅させる制度ではなく、返済条件を変更する制度だという点です。支払いの免除と混同してはいけません。
したがって、「返済が困難なら元金を免除できる」とする文章は誤りです。経済事情の変動などに対応して返済方法を柔軟にすることと、債務を免除することは法的な効果がまったく違います。変更・延長と免除を分けてください。
比較します。この表を見る目的は、平成23年問46第4肢の正しい範囲を確認することです。できることとできないことを分けます。
| 対応 | 基本判断 |
|---|---|
| 貸付条件の変更 | 可能 |
| 支払方法の変更 | 可能 |
| 償還期間の延長 | 可能 |
| 元金の免除 | 条件変更とは別 |
| 元利金全部の免除 | 不可として区別 |
この表では、「返済支援」という言葉だけで免除まで広げないでください。返済期間を延ばすことと、返済義務をなくすことは異なります。問題文の動詞を確認します。
例題11
経済事情の変動などにより返済が著しく困難となった場合、住宅金融支援機構は一定の貸付条件変更や償還期間延長を行うことができる。
解答・判断ポイント
正解:○
指定資料に示された支援内容です。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
例題12
返済が著しく困難となった場合、住宅金融支援機構は貸付条件を変更する代わりに元金を当然に免除できる。
解答・判断ポイント
正解:×
条件変更と債務免除は別です。
誤肢分析
誤っている語句
「元金を当然に免除できる」
正しい修正
「一定の条件変更や償還期間延長を行うことができる」
変更と免除を入れ替えた誤肢です。
宅建試験ではここが狙われやすい
返済困難者への対応では、延長を免除へ変更するひっかけが中心です。支払額が軽くなる結果だけを見ると似ていますが、返済期間を延ばすことと元金を免除することは同じではありません。法律上の効果を確認してください。
また、「経済事情が変動したら必ず条件変更しなければならない」という義務化にも注意します。指定資料は機構が一定の条件変更を行うことができるという業務内容を示しており、すべての利用者について自動的に変更されるという意味ではありません。できると必ず行うを分けてください。
本試験では、👉 **返済困難→条件変更・期間延長○→免除×**と整理します。この三段階で第4肢型の問題を処理できます。
過去問分析
平成23年問46では、住宅金融支援機構についてフラット35S・高齢者向け返済特例・長期固定金利債権・返済条件変更という四つの論点が一問にまとめられています。第1・3・4肢は正しく、第2肢だけが高齢者向け返済特例を保証型へ広げているため誤りです。したがって、正解は2となります。
最初に見る語句は、フラット35S、保証型、高齢者向け返済特例、全期間固定金利、償還期間延長です。第1肢は住宅性能、第2肢は制度の適用範囲、第3肢は買取対象債権、第4肢は返済支援という別々の論点です。一肢ごとに判断軸を切り替えてください。
本問で最も注意したいのは第2肢です。高齢者向け返済特例そのものや死亡時一括返済という仕組みは正しいため、「保証型」という一語を見落とすと正しい文章に見えます。制度の内容ではなく制度の所属先が誤っている肢です。
最初に確認する語句
問題文では、フラット35S、保証型、高齢者向け返済特例、全期間固定、償還期間延長を最初に確認します。
平成23年(2011年)問46
独立行政法人住宅金融支援機構(以下この問において「機構」という。)に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
- 機構は、バリアフリー性、省エネルギー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅において、優良住宅取得支援制度を設けている。
- 機構は、証券化支援事業(保証型)において、高齢者が自ら居住する住宅に対してバリアフリー工事又は耐震改修工事を行う場合に、債務者本人の死亡時に一括して借入金の元金を返済する制度を設けている。
- 機構は、証券化支援事業(買取型)において、民間金融機関が貸付ける長期・固定金利の住宅ローン債権を買取りの対象としている。
- 機構は、経済情勢の著しい変動に伴い、住宅ローンの元利金の支払いが著しく困難となった場合に、償還期間の延長等の貸付条件の変更を行っている。
正解:2
解説
第1肢は優良住宅取得支援制度であるフラット35Sについて正しく、第3肢は買取対象となる長期・固定金利住宅ローン債権の基本を正しく説明しています。第4肢も返済困難時の条件変更について正しく、第2肢だけが高齢者向け返済特例を証券化支援事業の保証型でも利用できるとしているため誤りです。
各肢の正誤理由
1 正しい
機構は、ZEH、バリアフリー性、省エネルギー性、耐震性、耐久性・可変性などに優れた住宅について、フラット35Sなどの優良住宅取得支援制度を設けています。質の高い住宅の取得について一定の金利引下げを行う制度なので、第1肢は正しい内容です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
第1肢では、住宅性能とフラット35Sの対応を確認します。具体的な金利引下げ幅は制度改正で変わるため、過去問では出題時点の制度を基準にし、現在は現行制度へ切り替えて判断してください。
2 誤り
高齢者向け返済特例は、高齢者が自ら居住する住宅の一定のバリアフリー工事や耐震改修工事について利用できる制度です。指定資料では直接融資から証券化支援事業の買取型まで対象が広がっていますが、保証型では利用できません。したがって「保証型でも利用できる」とする部分が誤りです。
誤っている語句
「証券化支援事業(保証型)でも高齢者向け返済特例制度を利用することができる」とする部分
正しい修正
「指定資料では直接融資および証券化支援事業(買取型)で対象となるが、保証型では利用できない」
第2肢では、制度の仕組み自体を変更せず、適用範囲だけを一段階広げている点がひっかけです。買取型と保証型の違いを確認してください。
3 正しい
証券化支援事業の買取型では、一定の長期・固定金利住宅ローン債権が対象です。指定資料では償還期間についての要件と、貸付時に償還期間の全期間について貸付利率が定まっていることが示されています。したがって第3肢は正しい内容です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
第3肢では「長期」と「固定」の両方を確認します。固定金利という一語だけではなく、全期間について利率が定まることが決定点です。
4 正しい
経済事情の変動に伴い、貸付けを受けた者の住宅ローン元利金の支払いが著しく困難になった場合には、一定の貸付条件変更を行うことができます。指定資料には支払方法の変更や償還期間の延長が示されており、支払いそのものを免除する制度とは区別されています。したがって第4肢は正しい内容です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
第4肢では、条件変更と免除を区別してください。期間延長で負担が軽くなることと、元金や利息の返済義務が消えることは別です。
問題作成者のひっかけポイント
本問では、第2肢だけ制度の所属先を入れ替える方法が使われています。高齢者向け返済特例の制度内容はおおむね正しいため、「死亡時一括返済」という知識を知っている受験生ほど○にしやすくなります。保証型という語句が誤りを作っています。
第3肢では、長期固定住宅ローンというフラット35の基本をそのまま確認しています。そのため、第2肢の細かな業務区分との難易度差が大きく、受験生が「難しい第2肢より単純な第3肢が怪しい」と考える心理も生じます。選択肢の難しさではなく条文・制度に沿って判断してください。
第4肢では、返済条件変更と債務免除の境界が狙われます。「返済が難しい人を支援する」という大きな方向だけで判断すると、免除まで認められるように考えがちです。支援の方法を具体的な動詞で確認することが必要です。
受験生が迷う理由
住宅金融支援機構には、直接融資・買取型・保証型という複数の仕組みがあります。同じ住宅ローン支援を行うため名称や目的が似ており、どの制度で何ができるかが混ざりやすくなります。最初に三つを分離しないと判断が不安定になります。
また、フラット35Sや高齢者向け返済特例など、基本制度の上に追加制度が重なります。フラット35という大きな枠だけを覚えていると、個別制度が買取型・保証型のどちらに適用されるかを見落とします。制度を階層で整理してください。
第3・4肢のように基本的な正しい肢も混ざります。すべての選択肢に難しい例外があると考える必要はなく、長期固定や条件変更という基本ルールでそのまま○になる肢もあります。決定語句だけを確認してください。
正しい判断手順
第1肢ではフラット35Sと住宅性能を確認し、優良住宅への金利引下げ制度なので○と判断します。第2肢では「保証型」という語句を見つけ、高齢者向け返済特例の対象が指定資料では買取型までなので×と判断します。業務区分が決定点です。
第3肢では「全期間固定金利」を確認し、買取型の対象債権の基本要件として○と判断します。第4肢では「償還期間の延長」など条件変更であり「免除」ではないことを確認して○とします。制度の動詞を拾ってください。
本問全体では、👉 **1=フラット35S○、2=保証型×、3=長期固定○、4=条件変更○**と整理します。この四つの決定語句を固定すれば、平成23年問46は長文を全部覚えなくても処理できます。
類似問題で使える知識
買取型と保証型では、機構が債権を買い取るか、保険・保証するかを入れ替えた問題へ対応できます。「買い取る」「保証する」「直接貸し付ける」という動詞を整理してください。
フラット35Sでは、ZEH・省エネ・耐震・バリアフリーなど住宅性能を入れ替えた問題に対応できます。具体的な金利引下げ幅が出た場合は、その問題の基準時点の制度を確認してください。
返済条件変更では、「期間延長」を「元金免除」、「支払方法変更」を「債務消滅」へ変えた誤肢を切れます。条件を緩和する制度と返済義務そのものをなくす制度を区別してください。
宅建試験ではここが狙われやすい
平成23年問46では、制度名は正しいが適用範囲だけが誤っている第2肢が最重要です。宅建試験ではこのように、制度そのものを架空にするのではなく、買取型を保証型へ変更するだけで誤肢を作ることがあります。制度名の後に付く括弧書きまで読んでください。
また、「全期間固定」「一定期間金利引下げ」「死亡時一括返済」という金利・返済の言葉が複数登場します。それぞれフラット35本体、フラット35S、高齢者向け返済特例という別制度に属するため、所属先を交換した誤肢に注意します。制度+効果を一組にしてください。
本試験では、👉 フラット35=全期間固定、フラット35S=一定期間金利引下げ、高齢者返済特例=一定の場合に死亡時一括、保証型では不可と整理します。この4点が平成23年問46の中心です。
一問一答|過去問の肢レベルで確認
一問一答では、住宅金融支援機構・フラット35について買取型・保証型・フラット35S・高齢者向け返済特例・長期固定金利・返済条件変更を確認します。単純な用語問題ではなく、正しい制度を別の業務へ移した本試験型のひっかけを中心にします。問題文では業務種類と動詞を最初に確認してください。
問題1
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利型住宅ローンである。
正解:○
フラット35の基本です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題2
フラット35は、借入後の市場金利に応じて毎年適用金利が変動することを基本とする。
正解:×
全期間固定金利型です。
誤っている語句
「毎年適用金利が変動する」
正しい修正
「資金受取時に返済終了までの借入金利が確定する」
問題3
証券化支援事業の買取型では、民間金融機関が実行した一定の住宅ローン債権を住宅金融支援機構が買い取る。
正解:○
買取型の基本構造です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題4
証券化支援事業の保証型では、住宅金融支援機構が対象となる住宅ローン債権を買い取ることを基本とする。
正解:×
保証型は買取型とは異なります。
誤っている語句
「住宅ローン債権を買い取る」
正しい修正
「住宅融資保険や債券等の元利払い保証を行う」
問題5
一定の省エネルギー性や耐震性に優れた住宅は、フラット35Sの対象となる場合がある。
正解:○
質の高い住宅への金利引下げ制度です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題6
フラット35Sは、住宅性能が高い住宅について全期間固定金利を変動金利へ切り替える制度である。
正解:×
一定期間の金利引下げ制度です。
誤っている語句
「変動金利へ切り替える」
正しい修正
「一定期間の借入金利を引き下げる」
問題7
高齢者向け返済特例では、一定の場合に元金を死亡時に一括返済する方式を利用できる。
正解:○
指定資料で示された制度です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題8
高齢者向け返済特例は、証券化支援事業の買取型でも一定の場合に利用対象となる。
正解:○
指定資料では買取型まで対象が広がっています。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題9
高齢者向け返済特例は、証券化支援事業の保証型でも利用できる。
正解:×
指定資料では保証型では利用できません。
誤っている語句
「保証型でも利用できる」
正しい修正
「指定資料では直接融資および買取型までが対象である」
問題10
高齢者向け返済特例は、通常のフラット35利用者すべてに自動的に適用される。
正解:×
一定の高齢者向け制度です。
誤っている語句
「すべてに自動的に」
正しい修正
「一定の要件を満たす高齢者向け制度として利用される」
問題11
証券化支援事業の買取型では、一定の長期・全期間固定金利住宅ローン債権が対象となる。
正解:○
平成23年問46第3肢の基本です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題12
買取型の対象住宅ローンは、当初5年間だけ金利が固定されていれば、その後は変動金利でもよい。
正解:×
全期間について利率が定まることが基本です。
誤っている語句
「当初5年間だけ」
正しい修正
「償還期間の全期間について貸付利率が定まっている」
問題13
フラット35という名称から、借入期間は必ず35年でなければならない。
正解:×
最長35年を基本とする商品です。
誤っている語句
「必ず35年」
正しい修正
「所定の範囲内で借入期間を選択する」
問題14
住宅ローン返済が著しく困難になった場合、住宅金融支援機構は一定の条件変更や償還期間延長を行うことがある。
正解:○
指定資料に示された業務です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題15
住宅ローン返済が困難になれば、住宅金融支援機構は当然に元金を免除しなければならない。
正解:×
条件変更と免除は別です。
誤っている語句
「当然に元金を免除」
正しい修正
「一定の条件変更や償還期間延長を行うことができる」
問題16
買取型と保証型は、どちらも民間金融機関による長期固定住宅ローンの提供を支援する事業である。
正解:○
関与方法は異なりますが、支援目的には共通点があります。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題17
買取型と保証型は仕組みが異なるため、両者で利用できる付随制度も必ずすべて異なる。
正解:×
共通する制度・基準もあり、個別に確認します。
誤っている語句
「必ずすべて異なる」
正しい修正
「個々の制度ごとに適用範囲を確認する」
問題18
平成23年問46では、高齢者向け返済特例を保証型でも利用できるとした第2肢が誤りである。
正解:○
指定過去問の中心論点です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題19
平成23年問46第4肢では、返済条件変更と債務免除を区別することが重要である。
正解:○
償還期間延長などは可能でも、免除とは別です。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
問題20
平成23年問46の正解は2である。
正解:○
第2肢だけが誤りです。
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
一問一答では、「買取る」「保証する」「直接貸す」という動詞を最優先で確認してください。同じ住宅金融支援機構の業務でも、この三つの動詞が変われば制度そのものが変わります。主語が同じだから同じ業務とは考えないでください。
また、「全期間」「一定期間」「死亡時」という時間に関する語句も重要です。全期間固定はフラット35本体、一定期間の金利引下げはフラット35S、死亡時一括返済は一定の高齢者向け返済特例に対応します。期間表現+制度名を一組にしてください。
平成23年問46では、難しい数字計算はありません。制度の所属先と効果を正しく対応させることが中心なので、問題文の重要語句を先に分類すれば短時間で判断できます。長文をすべて暗記する必要はありません。
宅建試験ではここが狙われやすい
一問一答型では、買取型を保証型へ、全期間を一定期間へ、条件変更を免除へ置き換えるだけで誤肢が作れます。どれも文章の大部分は正しいため、一語の変更を見落とすと誤答します。決定語句を探してください。
特に「できる」「できない」という反転だけでなく、「買取型でも」を「保証型でも」と変更する対象範囲の横移動に注意します。平成23年問46第2肢が典型例です。
本試験では、👉 制度名→業務形態→効果→対象範囲の順で確認します。住宅金融支援機構では、この順番が最も安定します。
FAQ
住宅金融支援機構・フラット35では、買取型と保証型、フラット35Sと通常のフラット35、高齢者向け返済特例の適用範囲で迷いやすくなります。FAQでは、本文の定義を繰り返すのではなく、一条件だけ変更した場合の判断を確認します。過去問と現行制度を混同しないことも重要です。
Q1.フラット35は住宅金融支援機構から直接借りるローンですか?
買取型の基本では、民間金融機関が住宅ローンを貸し付け、機構が一定の住宅ローン債権を買い取ります。一般のフラット35を機構の通常の直接融資と同じものとして扱わないでください。
Q2.フラット35の金利は途中で市場金利が上がれば自動的に上がりますか?
全期間固定金利型なので、基本的には資金受取時に返済終了までの借入金利が確定します。
Q3.フラット35Sを使うと変動金利になりますか?
なりません。一定の住宅性能等を満たした場合に、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
Q4.ZEH住宅ならフラット35Sの対象になりますか?
現在もZEHを対象とするフラット35Sの制度があります。ただし具体的な金利引下げ条件は適用時期の制度を確認してください。
Q5.高齢者向け返済特例は、毎月元金を通常どおり返済する制度ですか?
一定の制度では、毎月の返済を利息中心とし、元金を申込人等の死亡時に一括返済する方式があります。
Q6.高齢者向け返済特例は保証型でも利用できますか?
平成23年問46の指定資料では利用できません。直接融資から買取型まで対象が広がった点と、保証型まで広がっていない点を区別してください。
Q7.買取型と保証型は何が一番違いますか?
買取型では機構が一定の住宅ローン債権を買い取り、保証型では一定の住宅ローンについて保険・保証を行います。機構の関与方法が違います。
Q8.保証型も全期間固定金利住宅ローンを対象にしますか?
現在の機構案内でも、保証型の対象となる民間住宅ローンには長期・固定金利などの基準が示されています。
Q9.フラット35は必ず35年間借りなければなりませんか?
必ずではありません。現在の通常のフラット35は、原則15年以上35年以下の範囲などで借入期間を決めます。
Q10.20年以下で借りるフラット35は別の商品ですか?
フラット35のうち一定の20年以下の借入期間を選択するものはフラット20として案内されています。
Q11.35年を超える全期間固定金利住宅ローンは存在しませんか?
現在は一定の長期優良住宅等を対象とするフラット50があります。通常のフラット35と対象住宅・条件を区別してください。
Q12.返済が苦しくなれば住宅ローンを免除してもらえますか?
平成23年問46の指定資料では、一定の貸付条件変更や償還期間延長はできますが、返済義務そのものの免除とは区別されています。
Q13.フラット35Sと高齢者向け返済特例は同じ優遇制度ですか?
違います。フラット35Sは主に住宅性能等に応じた金利引下げ制度で、高齢者向け返済特例は一定の高齢者について返済方式を特別にする制度です。
Q14.平成23年問46第2肢では死亡時一括返済という説明も誤りですか?
そこが中心的な誤りではありません。指定資料での決定的な誤りは、保証型でも利用できるとしている点です。
Q15.この問題を最短で解くならどこを見ますか?
第2肢の「証券化支援事業(保証型)」と「高齢者向け返済特例」を最優先で確認します。保証型まで対象ではないと分かれば、正解2へ到達できます。
FAQで共通するポイントは、制度名を見たらその効果だけでなく所属する業務まで確認することです。フラット35S、高齢者向け返済特例、条件変更はいずれも住宅金融支援機構に関係しますが、同じ場面で使う制度ではありません。制度を横に並べて比較してください。
また、2026年現在のフラット35には商品条件や金利引下げメニューの変更があります。古い過去問を解く際は当時の正解を維持し、現在の具体的金利や借入額などが問われる場合だけ現行制度へ切り替えます。過去問の数字を現在へ無条件に持ち込まないでください。
平成23年問46では、現在の細かな金利水準を知る必要はありません。買取型と保証型、高齢者特例、全期間固定、条件変更という制度構造を理解することが得点に直結します。数字より制度の所属先を優先してください。
宅建試験ではここが狙われやすい
境界事例では、直接融資から買取型へ拡大した制度を、さらに保証型まで拡大するようなひっかけが狙われます。制度改正で対象が広がった知識を中途半端に覚えている受験生ほど、「さらに広がったのでは」と迷いやすくなります。どこまでが対象かを固定してください。
また、現在のフラット35にはフラット20・フラット50・フラット35Sなど複数商品があります。名称に共通してフラットが付いていても、返済期間・住宅性能・対象住宅など役割が違います。名称の後半まで確認してください。
本試験では、👉 本体=全期間固定、S=性能による金利引下げ、高齢者特例=返済方式、買取型・保証型=証券化支援の仕組みと分けます。役割を四つに分類すれば混同を防げます。
まとめ
住宅金融支援機構・フラット35では、最初に直接融資・証券化支援事業の買取型・保証型のどれかを確認します。フラット35の基本は民間金融機関と機構が提携する全期間固定金利住宅ローンで、買取型では一定の住宅ローン債権を機構が買い取ります。保証型では機構の関与方法が異なるため、両者を同じ制度として扱わないでください。
平成23年問46では、第1肢のフラット35S、第3肢の長期・固定金利住宅ローン債権、第4肢の返済条件変更は正しい内容です。第2肢は、高齢者向け返済特例を証券化支援事業の保証型でも利用できるとしている点が誤りで、指定資料では直接融資と買取型までが対象です。したがって、正解は2です。
ポイントは、フラット35=全期間固定、フラット35S=一定の住宅性能による金利引下げ、高齢者向け返済特例=一定の場合の死亡時一括返済、返済困難時=条件変更・期間延長と対応させることです。ひっかけでは、買取型と保証型、一定期間と全期間、条件変更と免除が入れ替えられます。似た言葉ほど所属する制度を確認してください。
本試験での判断順序は、業務種類→制度名→対象者・住宅→金利・返済方式→適用範囲→例外です。平成23年問46は、👉 **1フラット35S○→2保証型×→3長期固定○→4条件変更○**と整理すれば処理できます。問題文のどこを見るかを固定することが得点につながります。
