免許の欠格事由は、宅建業法で誰が免許を受けられないのかを判断する頻出論点です。特に法人では、法人自体だけでなく役員や政令で定める使用人まで確認する必要があり、刑罰についても種類によって判断方法が変わります。本記事では、欠格要件の判断順序と平成3年問39を解くためのポイントを中心に整理します。
欠格事由では、「罰金刑だから免許不可」「拘禁刑だから永久に免許不可」と単純に判断することはできません。拘禁刑以上、罰金刑、破産、免許取消し、執行猶予では確認すべき条件や期間が異なるからです。本試験では、誰が・どの刑を受け・いつまで欠格なのかを分解して処理します。
問題文を読んだら最初に何を見るか
免許の欠格事由では、最初に誰について欠格要件を確認するのかを特定します。法人の免許では法人だけでなく、役員や政令で定める使用人の事情も法人の免許取得へ影響するためです。この章では、主体、刑罰、罪名、期間という順番で判断方法を整理します。
平成3年問39では、政令で定める使用人、代表取締役、取締役など複数の人物が登場します。それぞれ本人が免許申請するのではなく、その人物が関係する法人の免許取得に影響するかが問われています。まず肩書きを確認し、欠格要件チェックの対象者かを判断してください。
次に、犯罪や刑罰が出た場合は刑の種類を確認します。拘禁刑以上であれば犯罪の種類を問わず欠格要件となりますが、罰金刑では原因となった罪名まで確認しなければなりません。同じ「刑に処せられた」という文章でも処理方法が異なります。
問題文で注目する語句を次の表に整理します。表を見る目的は、選択肢を読んだ段階でどの判断ルールを使うのかを決めることです。特に人物の肩書きと刑罰の種類を先に確認してください。
| 問題文の語句 | 判断ポイント |
|---|---|
| 法人 | 法人だけでなく役員等を確認 |
| 代表取締役 | 欠格要件チェック対象 |
| 取締役 | 欠格要件チェック対象 |
| 政令で定める使用人 | 欠格要件チェック対象 |
| 破産 | 復権の有無を確認 |
| 免許取消し | 取消事由と5年を確認 |
| 拘禁刑以上 | 犯罪の種類を問わない |
| 罰金刑 | 原因となった罪名を確認 |
| 拘留・科料 | 原則として欠格にならない |
| 刑の執行終了 | 5年の起算点を確認 |
| 執行猶予 | 猶予期間満了を確認 |
| 5年 | 何についての5年か確認 |
この表では、「刑罰を受けた」という一つの情報だけで結論を出さないことが重要です。罰金刑なら罪名、拘禁刑以上なら執行終了等からの期間、執行猶予なら猶予期間満了というように確認事項が変わります。数字の前に制度を分類してください。
本試験では、次の順番で処理します。最初に申請者と関係人物を確認し、次に刑罰や破産などの欠格原因を分類したうえで、罪名や期間を確認します。最後に現在の時点で欠格状態が続いているかを判断してください。
・① 個人申請か法人申請か確認する
・② 法人なら役員・政令使用人まで確認する
・③ 破産・免許取消し・刑罰のどれか分類する
・④ 刑罰なら拘禁刑以上か罰金刑か確認する
・⑤ 罰金刑なら原因となった罪名を確認する
・⑥ 5年・復権・執行猶予満了など時点を確認する
・⑦ 現在も欠格要件に該当するか判断する
この手順を使えば、「過去に処罰されたから免許不可」という曖昧な判断を防げます。欠格事由では過去の出来事そのものより、その出来事が現在も法律上の欠格状態を残しているかが重要です。人物→原因→期間という順番を固定してください。
宅建試験ではここが狙われやすい
欠格事由では、出題者は正しい5年ルールを別の欠格事由へ移す方法を使えます。免許取消し、拘禁刑、一定の罰金刑では5年が問題になる一方、破産は復権、執行猶予は猶予期間満了という別の終了条件が使われます。すべてを「5年間免許不可」と一括暗記すると誤肢を切れません。
また、法人自体に問題がなくても、役員や政令で定める使用人に欠格事由があれば法人免許へ影響します。逆に、その人物が過去に関係した別法人が単に破産を理由として免許取消しを受けただけなら、それだけで本人が5年間欠格になるわけではありません。👉 誰の事情か→何が原因か→何年またはどの時点までかを固定してください。
欠格要件チェックの対象者
法人が宅建業免許を申請する場合は、法人自体だけを確認すればよいわけではありません。役員や政令で定める使用人に欠格事由がある場合も、法人が免許を受けられないことがあるからです。この章では、平成3年問39の各肢で最初に確認する人物関係を整理します。
代表的な役員は取締役であり、代表取締役だけでなく通常の取締役も対象になります。非常勤取締役も役員として扱われるため、常勤か非常勤かだけで対象外と判断してはいけません。問題文に肩書きが出たら、その人物の経歴まで確認してください。
政令で定める使用人も欠格要件チェックの対象になります。したがって、法人A社がBを政令で定める使用人として置いている場合、Bの事情はA社の免許取得に影響する可能性があります。単なる従業員か、政令で定める使用人かを区別してください。
対象者を次の表で比較します。表を見る目的は、法人免許の問題で誰の事情まで確認する必要があるかを固定することです。会社名だけを見て判断しないようにします。
| 人物 | 欠格要件チェック | 判断ポイント |
| 法人自体 | 対象 | 当然確認 |
| 代表取締役 | 対象 | 役員 |
| 取締役 | 対象 | 役員 |
| 政令で定める使用人 | 対象 | 一定の使用人 |
| 一般従業員 | 直ちに同じではない | 肩書きを確認 |
この表では、「会社に問題がないから○」という処理をしないことが重要です。役員等の刑罰歴や欠格事由が会社の免許取得へ影響するため、法人問題では登場人物を複数確認します。人物を確認してから刑罰の検討へ進んでください。
例題1
法人A社が免許を申請する場合、A社の政令で定める使用人Bについても欠格要件を確認する必要がある。
解答・判断ポイント
正解:○
政令で定める使用人は欠格要件チェックの対象です。法人自体だけでなく、その人物の事情も免許取得へ影響します。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
法人と使用人を切り離さないことがポイントです。平成3年問39アの判断にも必要となります。
例題2
法人の代表取締役が欠格要件に該当していても、法人自体に欠格事由がなければ免許を受けることができる。
解答・判断ポイント
正解:×
代表取締役は役員として欠格要件チェックの対象です。役員の欠格事由は法人の免許取得へ影響します。
誤肢分析
誤っている語句
「法人自体に欠格事由がなければ免許を受けることができる」
正しい修正
「法人だけでなく役員の欠格事由も確認する」
法人と役員を別々に考えさせる誤肢です。会社の状態だけでは判断できません。
例題3
法人の取締役が欠格要件に該当する場合、その法人の免許取得にも影響する。
解答・判断ポイント
正解:○
取締役は役員として欠格要件の対象となります。代表取締役だけに限定されるわけではありません。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
人物の肩書きを確認する基本問題です。代表者だけを確認するという誤った処理を避けます。
宅建試験ではここが狙われやすい
法人の欠格事由では、法人本人と役員等の事情を切り離すひっかけが作られます。「法人自体は処罰されていない」「会社には違反歴がない」という文章を強調し、役員の刑罰歴を無関係に見せる方法です。法人問題では必ず人まで確認してください。
反対に、会社に関係するすべての従業員を無条件に欠格要件の対象とする文章にも注意します。対象になるのは役員や政令で定める使用人などであり、単なる一般従業員まで同じ扱いとするわけではありません。👉 法人→役員・政令使用人→その人物の欠格原因という順番で処理します。
犯罪と欠格要件|刑罰の種類を最初に分ける
犯罪による欠格要件では、最初に拘禁刑以上・罰金・拘留・科料のどれかを確認します。拘禁刑以上では犯罪の種類を問わず欠格となりますが、罰金刑では一定の犯罪だけが対象となるためです。この章では、平成3年問39イ・ウに必要な比較を整理します。
拘禁刑以上の刑に処せられた場合は、原因となった犯罪の種類を問いません。宅建業法違反でなくても、拘禁刑以上の刑であれば欠格要件の対象になります。さらに、刑の執行終了等から5年を経過したかを確認します。
これに対して罰金刑の場合は、罰金という刑罰名だけでは判断できません。宅建業法違反、傷害罪、暴行罪、脅迫罪、背任罪など一定の犯罪による罰金刑が欠格要件となります。罪名まで読んでから○×を判断してください。
拘留や科料は、資料では宅建業免許の取得に問題がない軽い刑罰として整理されています。したがって、「刑罰を受けた者はすべて免許不可」という文章は誤りです。刑罰の種類を一段階目の分類として使います。
刑罰の違いを次の表で比較します。表を見る目的は、拘禁刑以上と罰金刑で判断方法が変わることを一目で確認することです。罰金だけは必ず罪名を追加確認してください。
| 刑罰 | 欠格判断 | 追加確認 |
| 拘禁刑以上 | 欠格対象 | 犯罪種類は問わない |
| 罰金 | 一定の罪のみ | 罪名を確認 |
| 拘留 | 原則問題なし | 刑の種類を確認 |
| 科料 | 原則問題なし | 刑の種類を確認 |
この表では、罰金刑を拘禁刑以上と同じ基準で判断しないことが重要です。罰金の場合は「何の罪による罰金か」というもう一段階の確認が必要になります。問題文で罪名が示されている理由を意識してください。
罰金刑で欠格となる主な犯罪
罰金刑では、原因となった犯罪が指定された種類に当たるかが正誤を決めます。宅建業法違反など一定の犯罪なら欠格要件になりますが、資料上のリストに含まれない罪なら同じ結論にはなりません。この章では、本試験で比較に使われやすい罪名を整理します。
資料では、宅建業法違反のほか、傷害罪、傷害現場助勢罪、暴行罪、凶器準備集合・結集罪、脅迫罪、背任罪などが挙げられています。さらに暴力団対策法違反や暴力行為等処罰法違反も対象とされています。名称を完全暗記するだけでなく、暴力・背任・宅建業法違反というまとまりで整理します。
一方、平成3年問39イで問題となる業務上過失致傷罪は、提供資料では罰金刑による欠格対象のリストに含まれていません。したがって、その罪による罰金刑だけを理由として法人D社が免許を受けられないとはなりません。罰金刑=欠格という短絡を防ぐ問題です。
代表例を次の表で比較します。表を見る目的は、罰金刑のときに罪名まで確認する必要性を理解することです。本試験では対象罪と対象外の罪を入れ替えた選択肢が作られます。
| 罰金刑の原因 | 欠格判断 |
| 宅建業法違反 | 欠格対象 |
| 傷害・暴行 | 欠格対象 |
| 脅迫・背任 | 欠格対象 |
| 暴力団対策法違反等 | 欠格対象 |
| 業務上過失致傷 | 本問資料では対象外 |
この表では、「罰金刑」という部分ではなく右側の罪名を見ることが重要です。同じ罰金でも原因となった犯罪が違えば免許取得の可否も変わります。選択肢では刑罰名と罪名をセットで囲ってください。
例題4
拘禁刑以上の刑に処せられた者は、原因となった犯罪の種類を問わず欠格要件となる。
解答・判断ポイント
正解:○
拘禁刑以上では犯罪の種類を問いません。刑の執行終了等からの期間を次に確認します。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
罰金刑との違いを確認する問題です。罪名を見る必要があるのは罰金刑の場面です。
例題5
罰金刑に処せられた者は、原因となった犯罪の種類を問わず5年間免許を受けることができない。
解答・判断ポイント
正解:×
罰金刑では原因となった犯罪の種類を確認します。すべての罰金刑が欠格要件となるわけではありません。
誤肢分析
誤っている語句
「原因となった犯罪の種類を問わず」
正しい修正
「一定の犯罪による罰金刑の場合」
拘禁刑以上のルールを罰金刑へ移した誤肢です。刑罰を分類してから判断します。
例題6
法人の代表取締役が業務上過失致傷罪により罰金刑に処せられた場合、その罰金刑だけを理由として必ず法人は免許を受けられない。
解答・判断ポイント
正解:×
平成3年問39の提供資料では、業務上過失致傷罪は罰金刑による欠格要件の対象罪に含まれていません。罰金刑という事実だけでは足りません。
誤肢分析
誤っている語句
「その罰金刑だけを理由として必ず法人は免許を受けられない」
正しい修正
「罰金刑の場合は原因となった罪名を確認する」
平成3年問39イと同じ判断です。代表取締役が対象者である点と、罪名が対象外である点を二段階で見ます。
宅建試験ではここが狙われやすい
刑罰問題では、拘禁刑以上と罰金刑のルールを交換する方法が最も狙われます。拘禁刑以上は犯罪の種類を問わないのに対し、罰金刑では罪名を確認するため、処理方法が正反対です。最初に刑罰の種類を囲む習慣が有効です。
さらに、対象者が役員であることを正しく書きながら、罪名だけを対象外の犯罪へ変更する誤肢も作れます。平成3年問39イはその典型で、代表取締役Eはチェック対象ですが、業務上過失致傷罪の罰金刑だから欠格にならないという二段階判断が必要です。👉 人物が対象か→刑罰→罪名の順番で確認してください。
拘禁刑以上と5年ルール
拘禁刑以上の刑に処せられた場合は、刑の執行を終え、または執行を受けることがなくなった日から5年を確認します。5年を経過するまでは欠格要件に該当し、その人物が役員である法人も免許取得に影響を受けます。この章では、平成3年問39ウを中心に期間の判断を整理します。
平成3年問39ウでは、F社の取締役Gが拘禁刑に処せられています。取締役Gは法人F社の欠格要件チェック対象であり、拘禁刑以上では犯罪の種類を問わず欠格になります。次に刑の執行終了から5年を経過したかを確認します。
資料では、Gが刑の執行を終えた日から5年間を経過するまでF社は免許を受けられないと整理されています。ここでは「拘禁刑」という刑罰名だけで終わらず、刑の執行終了日を起算点として期間を判断することが必要です。何の日から5年なのかを確認してください。
5年ルールを次の表で整理します。表を見る目的は、単に「5年」と覚えるのではなく起算点まで確認することです。数字問題では数字と出来事を必ず一組にします。
| 確認事項 | 判断 |
| 刑の種類 | 拘禁刑以上 |
| 犯罪の種類 | 問わない |
| 起算点 | 刑の執行終了等 |
| 欠格期間 | そこから5年 |
| 法人役員の場合 | 法人免許にも影響 |
この表では、「判決の日から5年」「犯罪をした日から5年」といった置き換えを疑います。資料で確認する基準は、刑の執行を終え、または執行を受けることがなくなった日です。期間問題では起算点を飛ばさないでください。
例題7
法人の取締役が拘禁刑以上の刑に処せられた場合、その刑の執行終了等から5年を経過するまで法人も免許を受けることができない。
解答・判断ポイント
正解:○
取締役は欠格要件チェックの対象であり、拘禁刑以上は犯罪種類を問いません。刑の執行終了等から5年を確認します。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
人物・刑罰・5年を一度に確認する問題です。平成3年問39ウと同じ構造になります。
例題8
拘禁刑以上の刑に処せられた者は、その刑の執行終了から3年を経過すれば免許の欠格要件から外れる。
解答・判断ポイント
正解:×
資料で示されている期間は5年です。「3年」が数字を変更した誤りです。
誤肢分析
誤っている語句
「3年」
正しい修正
「5年」
数字だけでなく、刑の執行終了等から5年というまとまりで確認します。別制度の期間と混同しないことが必要です。
宅建試験ではここが狙われやすい
5年問題では、数字だけでなく起算点を変更する方法が使われます。5年という数字が正しくても、「判決の日から」「犯罪をした日から」など起算点が変えられれば正しい文章ではありません。何の日から数えるのかまで確認してください。
また、拘禁刑以上は犯罪の種類を問わないため、「宅建業法違反の場合に限る」と条件を狭めた肢も誤りになります。👉 拘禁刑以上→罪名不問→執行終了等→5年という一本の判断ルートを持ってください。罰金刑の罪名確認と混ぜないことがポイントです。
執行猶予付判決|猶予期間満了後に5年待つ必要はない
拘禁刑以上の判決でも、執行猶予期間が満了すれば刑の言渡し自体が効力を失います。そのため、執行猶予期間満了後にさらに5年間待たなければならないというルールではありません。この章では、平成3年問39エの判断ポイントを整理します。
平成3年問39エでは、H社の取締役Iが拘禁刑に処せられていますが、その刑には執行猶予が付いています。取締役である以上Iは欠格要件チェックの対象ですが、執行猶予期間が満了しているかを追加確認する必要があります。通常の実刑終了後5年とは処理が異なります。
資料では、執行猶予期間が満了すると、その時点で刑の言渡し自体が効力を失うと整理されています。したがって、執行猶予期間満了後さらに5年を待つ必要はなく、期間満了時から免許取得に問題がなくなります。本問では満了から1年経過していますが、その1年を待つ必要すらありません。
通常の拘禁刑と執行猶予付判決を比較します。表を見る目的は、どちらも拘禁刑という共通点があっても欠格終了時点が異なることを確認することです。執行猶予という語句を見落とさないでください。
| 場面 | 欠格終了の判断 |
| 実刑 | 執行終了等から5年 |
| 執行猶予中 | 欠格状態を確認 |
| 執行猶予期間満了 | その時点で取得可能 |
| 満了後さらに5年 | 不要 |
この表では、拘禁刑以上なら必ず執行終了後5年と一括処理しないことが重要です。執行猶予が付いている場合は猶予期間満了という別の判断ルートがあります。問題文に「執行猶予」という語句があれば処理を切り替えてください。
例題9
拘禁刑以上の刑について執行猶予期間が満了した場合、その時点から免許取得に問題はなくなる。
解答・判断ポイント
正解:○
資料では執行猶予期間満了によって刑の言渡し自体が効力を失います。その後さらに5年を待つ必要はありません。
誤肢分析
誤っている語句
なし
正しい修正
なし
平成3年問39エの中心知識です。実刑の5年ルールと区別してください。
例題10
拘禁刑以上の刑について執行猶予期間が満了した者は、満了の日からさらに5年間免許を受けることができない。
解答・判断ポイント
正解:×
執行猶予期間が満了すれば、その時点で免許取得が可能になります。さらに5年待つという部分が誤りです。
誤肢分析
誤っている語句
「満了の日からさらに5年間」
正しい修正
「執行猶予期間が満了した時点から」
実刑終了後の5年ルールを執行猶予へ移した誤肢です。刑の種類だけでなく判決内容まで確認します。
宅建試験ではここが狙われやすい
執行猶予では、拘禁刑以上という前半だけを見て5年ルールを使わせるひっかけが狙われます。実刑なら執行終了等から5年ですが、執行猶予期間が満了した場合はその時点で刑の言渡しが効力を失います。同じ拘禁刑でも判決内容によって処理を変えてください。
また、「執行猶予満了から1年」「3年」など不要な待機期間を付け加える誤肢も作れます。平成3年問39エでは1年経過という事実がありますが、実際には満了した時点で足ります。👉 執行猶予と書かれていたら、5年より先に猶予期間満了を確認することが得点ポイントです。
破産・免許取消しと5年ルールの違い
破産や免許取消しも欠格要件と関係しますが、すべての免許取消しが5年間の再取得制限につながるわけではありません。平成3年問39アでは、過去に関係した法人が破産によって免許取消しを受けた場合の扱いが問われています。この章では、取消事由と5年ルールを区別します。
宅建業者が破産手続開始の決定を受けて欠格事由に該当した場合、免許権者はその免許を取り消さなければなりません。この点では、破産による免許取消しも必要的取消事由の一つです。しかし、その取消しを受けたことが直ちに5年間の再取得制限へつながるわけではありません。
資料では、過去に免許取消しを受けたことが新規免許申請時の欠格事由になるのは、不正の手段による免許取得、情状が特に重い業務停止事由、業務停止処分違反など一定の取消事由に限られます。破産による欠格事由該当を理由とした免許取消しは、この5年間再取得不可となる取消しと同じではありません。取消しという結果だけで一括処理しないでください。
平成3年問39アでは、Bが以前役員だったC社が破産によって免許取消しを受けています。そのことだけを理由として、B本人やBが後に政令で定める使用人となったA社が5年間免許を受けられなくなるわけではありません。したがってA社は、他に欠格事由がなければ免許を受けることができます。
取消しと5年を次の表で比較します。表を見る目的は、免許取消しという言葉だけで5年ルールを適用しないことです。取消しの原因を確認してください。
| 免許取消しの原因 | 5年間の再取得制限 |
| 不正の手段による免許 | 対象 |
| 情状が特に重い場合 | 対象 |
| 業務停止処分違反 | 対象 |
| 免許換えを怠った | 同じ5年対象とは限らない |
| 破産等で欠格事由該当 | 同じ5年対象ではない |
この表では、必要的取消事由と5年間の再取得制限を同じ表現として覚えないことが重要です。必要的に取消される原因はいくつかありますが、その全部が過去の取消歴として5年間の欠格要件になるわけではありません。取消し理由を必ず確認します。
例題11
法人が破産による欠格事由該当を理由として免許取消しを受けた場合、その法人の役員だった者は必ず5年間他法人の役員や政令使用人になることができない。
解答・判断ポイント
正解:×
平成3年問39の提供資料では、破産による取消しは、過去の取消歴を理由として5年間欠格となる一定の取消事由とは別です。元役員だったことだけで新法人が免許不可になるわけではありません。
誤肢分析
誤っている語句
「必ず5年間」
正しい修正
「取消しの原因が5年間の欠格対象となる事由かを確認する」
免許取消しをすべて同じ5年ルールへまとめる誤肢です。取消原因を先に見ます。
例題12
免許取消しを受けた場合は、その理由にかかわらず必ず5年間免許を受けることができない。
解答・判断ポイント
正解:×
すべての免許取消しが同じ5年間の再取得制限につながるわけではありません。一定の重大な取消事由かを確認します。
誤肢分析
誤っている語句
「その理由にかかわらず必ず」
正しい修正
「一定の取消事由の場合」
必要的取消しと5年ルールを混同させる問題です。取消しの理由を問題文から拾うことが必要です。
宅建試験ではここが狙われやすい
免許取消しでは、「取消しを受けた」という結果だけを見て5年を当てはめるひっかけが狙われます。宅建業法には複数の必要的取消事由がありますが、過去の取消歴として5年間の欠格要件になるものは限定されています。取消し理由を読まずに数字だけ思い出すと誤答します。
平成3年問39アでは、Bが以前関係した法人の破産取消しを利用して、現在のA社まで免許不可に見せることができます。しかし、人物が過去にどの会社へ所属していたかだけでは足りず、取消し原因が何かを確認する必要があります。👉 取消し→原因→5年対象か→現在の法人への影響という順番で処理してください。
過去問分析
この過去問では、免許の欠格要件について対象者・刑罰・罪名・5年・執行猶予を横断して判断する力が問われています。正解するには、法人の役員や政令で定める使用人がチェック対象であることを前提に、各人物の過去の事情を別々のルールで処理する必要があります。この章では、平成3年問39だけを中心に詳しく分析します。
本問は個数問題であり、アからエまでそれぞれ「免許を受けることができるか」を判定します。提供された模範解答では、ア・イ・エが免許可能、ウが免許不可となっています。したがって、免許を受けることができるものは三つで、正解は肢4です。
最初に確認する語句
問題文では、政令で定める使用人、代表取締役、取締役、破産、罰金刑、業務上過失致傷罪、拘禁刑、5年、執行猶予期間満了を最初に確認します。アは過去の免許取消し、イは罰金刑の罪名、ウは拘禁刑と5年、エは執行猶予として分類します。各肢で同じ5年ルールを使わないことが重要です。
平成3年(1991年)問39
次に掲げる会社のうち、宅地建物取引業の免許を受けることができるものは、いくつあるか。
- ア A社―その政令で定める使用人Bが、2年前にC社が破産を理由に宅地建物取引業の免許を取り消された当時、C社の取締役であった。
- イ D社―その代表取締役Eが、1年前に業務上過失致傷の罪により罰金10万円の刑に処せられた。
- ウ F社―その取締役Gが、3年前に詐欺の罪により拘禁刑1年の刑に処せられた。
- エ H社―その取締役Iが、横領の罪により拘禁刑1年、執行猶予2年の刑に処せられ、執行猶予期間が満了してから1年を経過した。
1.なし
2. 一つ
3.二つ
4.三つ
正解:4
解説
本問は、法人の免許について欠格要件を判断し、免許を受けることができるものの個数を答える問題です。提供された模範解答では、ア・イ・エが免許可能で、ウのみ免許を受けることができません。したがって該当するものは三つとなり、正解は4です。
各肢の正誤理由
◆ア(免許を受けることができる)
A社は、Bを政令で定める使用人として就任させています。そのため、A社の免許取得にあたってBも欠格要件チェックの対象になります。最初にBの過去の事情を確認する必要があります。
Bは以前、C社の役員であり、そのC社は破産手続開始決定を受けたことによって免許取消しを受けています。しかし、破産を理由として免許を取り消されたことは、不正手段による免許取得など一定の5年間再取得不可となる取消事由とは別です。したがって、Bがその会社の役員だったことだけで現在のA社が免許不可にはなりません。
この肢のポイントは、「免許取消しを受けた会社の役員」という強い表現に引っ張られないことです。免許取消しの原因を確認し、それが5年間の欠格対象となる取消事由かを判断します。提供された模範解答ではA社は免許を受けることができます。
◆イ(免許を受けることができる)
EはD社の代表取締役なので、D社が免許を申請する場合にはEも欠格要件チェックの対象となります。Eが罰金刑に処せられているため、次に原因となった罪名を確認します。罰金刑では刑罰名だけで判断できません。
Eの罰金刑は業務上過失致傷罪によるものです。提供された模範解答では、業務上過失致傷罪は罰金刑による欠格要件となる対象罪のリストに含まれていません。したがって、この罰金刑だけを理由としてD社が免許を受けられなくなることはありません。
この肢では、「代表取締役が罰金刑」という前半だけを見ると×に見えやすくなります。しかし代表取締役がチェック対象であることと、その罰金刑が欠格対象になるかは別の判断です。人物→罰金→罪名という順番で処理してください。
◆ウ(免許を受けることができない)
GはF社の取締役なので、F社の免許取得にあたって欠格要件チェックの対象となります。Gは拘禁刑に処せられているため、罰金刑とは違い犯罪の種類を確認する必要はありません。次に刑の執行終了等から5年を経過したかを確認します。
提供された模範解答では、Gは刑の執行を終えた日からまだ5年間を経過していません。この期間中はG自身が欠格要件に該当し、そのGを取締役とするF社も免許を受けることができません。したがって、ウは免許不可となります。
ここでは、「取締役」「拘禁刑」「執行終了から5年」の三点を一つずつ確認します。犯罪の種類を細かく調べようとすると、罰金刑のルールと混同します。拘禁刑以上なら罪名不問という判断を優先してください。
◆エ(免許を受けることができる)
IはH社の取締役なので、H社の免許取得にあたって欠格要件チェックの対象です。Iは拘禁刑に処せられていますが、その判決には執行猶予が付いています。ここで通常の実刑終了後5年のルールとは処理を切り替えます。
提供された模範解答では、執行猶予期間が満了すると刑の言渡し自体が効力を失います。そのため、執行猶予期間が満了した時点から免許取得に問題はなくなり、さらに5年を待つ必要はありません。本肢では満了後1年を経過しているため、H社は免許を受けることができます。
この肢では、「拘禁刑」という語句だけを見て5年ルールを機械的に使うと誤ります。実刑なのか執行猶予付なのかを確認し、猶予期間満了という別の終了条件を使ってください。執行猶予は本問の最重要ひっかけの一つです。
問題作成者のひっかけポイント
本問では、アからエまで全てに「欠格要件チェック対象者」が登場します。しかし、対象者であることが分かっただけでは○×は決まらず、その人物の過去の事情が現在の欠格要件に該当するかをさらに判断する必要があります。出題者はこの二段階判断を利用しています。
アでは「過去に免許取消しを受けた会社の役員」という情報を使い、5年間欠格と感じさせています。しかし、取消し理由は破産であり、一定の重大な取消しと同じ5年ルールにはなりません。取消しという言葉ではなく取消原因を見る必要があります。
イでは「代表取締役+罰金刑」という強い組合せを使っています。しかし罰金刑は罪名まで確認する必要があり、業務上過失致傷罪は本問資料では対象外です。罰金という刑の名前だけで×にする受験生が狙われます。
ウは比較的基本的で、取締役が拘禁刑以上の刑に処せられ、執行終了後5年未経過なら法人も免許を受けられません。ここを基準にすると、エでも同じ5年ルールを使いたくなります。しかしエは執行猶予期間満了という例外的な終了条件があるため、そこがひっかけになります。
受験生が迷う理由
欠格要件は、どの肢にも「役員」「刑罰」「5年」など似た言葉が登場するため、一つのルールで処理したくなります。しかし、罰金刑なら罪名、拘禁刑なら5年、執行猶予なら期間満了、免許取消しなら取消原因というように、見る項目が毎回変わります。原因別の判断ルートを持つことが必要です。
さらに法人問題では、申請者と処罰された人物が別になっています。例えばD社が申請者なのに罰金刑を受けたのは代表取締役Eであるため、誰について何を調べているのかを見失いやすくなります。人物関係を簡単にメモすると判断が安定します。
個数問題である点も迷いを増やします。アからエのうち「免許を受けられるもの」を数えるため、一肢でも判断を誤ると個数が変わります。各肢の○×を確定し、最後にア○・イ○・ウ×・エ○と並べて数えてください。
正しい判断手順
最初に各肢の人物が欠格要件チェック対象者かを確認します。アのBは政令で定める使用人、イのEは代表取締役、ウのGとエのIは取締役なので、いずれも法人免許へ影響し得る人物です。次に、それぞれの欠格原因を分類します。
アでは免許取消しの原因を確認し、破産による取消しなので一定の5年間欠格となる取消事由とは分けます。イでは罰金刑なので罪名を確認し、業務上過失致傷罪は対象外と判断します。ウでは拘禁刑以上なので執行終了から5年を確認し、未経過なので欠格です。
エでは拘禁刑という点だけでウと同じ処理をせず、執行猶予が付いていることを確認します。執行猶予期間が満了していれば、その時点から免許取得に問題はありません。最後にア○・イ○・ウ×・エ○となり、免許を受けられるものは三つと数えます。
類似問題で使える知識
法人の免許問題では、法人自体の違反だけでなく役員・政令で定める使用人の事情を確認する方法がそのまま使えます。問題文で取締役、代表取締役、政令使用人と書かれていたら、刑罰・破産・免許取消し歴へ進みます。人物確認を最初の固定手順にしてください。
刑罰問題では、拘禁刑以上なら罪名不問、罰金刑なら罪名確認という比較が使えます。さらに拘禁刑以上では実刑終了後5年と執行猶予期間満了を区別します。この三分岐を持っておけば、人物名や犯罪名を変更された類似問題にも対応できます。
免許取消しでは、必要的取消事由であることと、その取消歴が5年間の欠格要件になることを分けて判断します。すべての免許取消しが同じ5年ルールではありません。取消しの理由を確認する方法は免許制度全体で利用できます。
宅建試験ではここが狙われやすい
平成3年問39は、同じ「欠格要件」というテーマの中で判断方法を切り替えられるかを問う問題です。アは取消原因、イは罰金刑の罪名、ウは拘禁刑後の5年、エは執行猶予期間満了というように、各肢の決め手がすべて異なります。欠格事由を一枚の暗記表としてだけ覚えると、条件の違いを見落とします。
👉 復習では、ア=破産取消しは5年対象の取消しと別、イ=罰金は罪名確認、ウ=拘禁刑は執行終了から5年、エ=執行猶予満了なら直ちに可能と圧縮してください。そこへ「全員が役員等としてチェック対象」という共通の入口を付ければ、本問全体を一つの判断手順として再現できます。正解4という番号ではなく、各肢の分岐条件を説明できる状態を目標にします。
一問一答|過去問の肢レベルで確認
ここでは、平成3年問39で使った欠格要件を本試験レベルの選択肢で確認します。法人・役員・政令使用人、罰金刑、拘禁刑、破産、執行猶予について、正しい知識の一部を入れ替えた問題を中心にしています。正誤だけでなく、誤っている語句を修正できるか確認してください。
問題1
法人が免許を申請する場合、その法人の取締役についても欠格要件を確認する必要がある。
正解:○
取締役は役員として欠格要件チェックの対象となります。
問題2
法人自体に欠格事由がなければ、代表取締役が欠格要件に該当していても法人は免許を受けることができる。
正解:×
代表取締役も欠格要件チェックの対象です。
誤っている語句
「代表取締役が欠格要件に該当していても」
正しい修正
「代表取締役の欠格要件も法人免許へ影響する」
問題3
政令で定める使用人は、法人の免許取得における欠格要件チェックの対象となる。
正解:○
法人だけでなく、政令で定める使用人の事情も確認します。
問題4
拘禁刑以上の刑に処せられた場合は、原因となった犯罪の種類を問わず欠格要件となる。
正解:○
拘禁刑以上では犯罪の種類を確認する必要はありません。
問題5
罰金刑に処せられた場合は、犯罪の種類を問わず必ず欠格要件となる。
正解:×
罰金刑では原因となった犯罪の種類を確認します。
誤っている語句
「犯罪の種類を問わず必ず」
正しい修正
「一定の犯罪による罰金刑の場合」
問題6
業務上過失致傷罪によって罰金刑に処せられた代表取締役がいる法人は、その罰金刑だけを理由として必ず免許を受けられない。
正解:×
平成3年問39の資料では、業務上過失致傷罪は対象となる罰金刑の罪名に含まれていません。
誤っている語句
「必ず免許を受けられない」
正しい修正
「罰金刑では原因となった罪名を確認する」
問題7
拘禁刑以上の刑に処せられた取締役がいる法人は、その刑の執行終了等から5年を経過するまで免許を受けられない場合がある。
正解:○
取締役は対象者であり、拘禁刑以上では5年ルールを確認します。
問題8
拘禁刑以上の刑に処せられた者は、刑の執行終了から3年を経過すれば欠格要件から外れる。
正解:×
資料で示される期間は5年です。
誤っている語句
「3年」
正しい修正
「5年」
問題9
拘禁刑以上の刑に執行猶予が付され、その執行猶予期間が満了した場合は、満了後さらに5年間待つ必要がある。
正解:×
執行猶予期間満了時に刑の言渡しの効力が失われます。
誤っている語句
「満了後さらに5年間」
正しい修正
「執行猶予期間満了時から免許取得可能」
問題10
執行猶予期間が満了した者は、その満了時点から免許取得に問題がなくなる。
正解:○
実刑の執行終了後5年とは別に判断します。
問題11
免許取消しを受けた者は、その取消理由を問わず必ず5年間免許を受けることができない。
正解:×
5年間の欠格要件となる取消しは一定の重大な取消事由に限られます。
誤っている語句
「取消理由を問わず必ず」
正しい修正
「一定の取消事由の場合」
問題12
法人が破産による欠格事由該当を理由に免許取消しを受けた場合、その法人の元役員は必ず5年間他法人の免許取得を妨げる。
正解:×
平成3年問39アでは、破産による取消しは一定の5年間欠格となる取消事由と区別されています。
誤っている語句
「必ず5年間」
正しい修正
「取消しの原因が5年対象か確認する」
問題13
罰金刑と拘禁刑以上の刑では、免許の欠格要件を判断する際の確認項目が異なる。
正解:○
拘禁刑以上は罪名不問、罰金刑は罪名確認という違いがあります。
宅建試験ではここが狙われやすい
一問一答で共通する誤肢は、一つの欠格要件のルールを別の欠格要件へ移す形です。拘禁刑以上の罪名不問を罰金刑へ、実刑終了後5年を執行猶予満了後へ、一定の免許取消しの5年をすべての取消しへ広げると誤りになります。正しい数字や言葉でも適用場面が違えば使えません。
また、法人問題では「誰が処罰されたのか」を読み飛ばさないことが重要です。役員や政令で定める使用人であれば法人免許へ影響しますが、その人物が対象者だと分かった後に、さらに刑罰や取消原因を確認する必要があります。👉 対象者→欠格原因→期間・例外の三段階を一問一答でも固定してください。
FAQ
免許の欠格事由では、刑罰を受けたという事実より、その刑罰がどの種類で、現在も欠格状態が残っているかが判断を分けます。また、法人では本人以外の事情が影響するため、人物関係を整理しないと正しい知識を使えません。この章では、本試験で迷いやすい境界事例を確認します。
Q1.会社自体に違反歴がなければ、役員の前科は関係ありませんか?
関係します。取締役や代表取締役など役員は、法人が免許を受ける際の欠格要件チェック対象です。
Q2.罰金刑ならすべて5年間免許を受けられませんか?
すべてではありません。罰金刑では、まず原因となった犯罪が欠格対象となる一定の罪かを確認します。
Q3.拘禁刑以上なら罪名も暗記しなければなりませんか?
拘禁刑以上では犯罪の種類を問いません。刑の執行終了等から5年を経過したかを確認する方が重要です。
Q4.執行猶予が終わった後も5年間待ちますか?
待ちません。提供資料では、執行猶予期間が満了した時点で刑の言渡しの効力が失われ、免許取得が可能になります。
Q5.会社が免許取消しを受けたら、その役員は必ず5年間欠格ですか?
必ずではありません。取消しの理由が、過去の取消歴として5年間欠格となる一定の重大な取消事由かを確認します。
Q6.破産によって免許取消しを受けた会社の元役員はどう判断しますか?
平成3年問39の提供資料では、破産による取消しだけを理由として、その元役員が新しい会社の免許取得を5年間妨げることにはなりません。
Q7.罰金刑の問題で最初に見るのは5年ですか?
先に罪名を確認します。対象となる罪による罰金刑だと分かった後に、期間の問題へ進んでください。
Q8.平成3年問39では何を最初に確認すればよいですか?
各人物が役員または政令で定める使用人として欠格要件チェックの対象かを確認します。その後、取消し・罰金・拘禁刑・執行猶予のどれかに分類してください。
宅建試験ではここが狙われやすい
FAQの境界事例で共通するのは、一つの強い語句だけで結論を出さないことです。「罰金」「拘禁刑」「免許取消し」「破産」という言葉だけでは足りず、それぞれ罪名・期間・取消原因・復権等を追加確認する必要があります。欠格事由では二段階以上の判断が基本です。
特に古い過去問を解く場合でも、現在の本試験では現行制度の用語と判断基準で整理する必要があります。平成3年問39の学習では、提供された模範解答の正誤構造を使いつつ、拘禁刑など現在の用語で判断手順を整理します。👉 強い言葉より条件を見るという読み方を固定してください。
まとめ
免許の欠格事由では、最初に誰が欠格要件チェックの対象なのかを確認します。法人なら法人自体だけでなく役員や政令で定める使用人まで確認し、その後に取消し・罰金・拘禁刑・執行猶予などの原因を分類します。人物を確定してから条件へ進むことが基本です。
刑罰では、拘禁刑以上=罪名不問・執行終了等から5年、罰金=罪名確認、執行猶予=期間満了時から取得可能と整理します。免許取消しもすべて5年ではなく、取消原因を確認しなければなりません。数字だけを暗記せず、何についての5年かをセットで判断してください。
平成3年問39は、**ア○・イ○・ウ×・エ○**となり、免許を受けることができるものは三つで正解は4です。👉 本試験では「対象者→欠格原因→罪名・期間・例外」の順番を固定し、最後に個数を数えてください。
