宅建試験で得点を3~5点伸ばす方法とは?
宅建試験は問題の解く順番がある。
- 宅建業法を解く
- 最後に権利関係を解く
宅建試験問題を「始めと言われて、一問から始めると落ちます」
試験は脳をフル回転させるためのスポーツだと覚えておいてください。毎年、宅建試験に落ちた方々の話を聞くことがありますが、共通していることが一点あります。それは、試験を受ける際に試験官が「はじめ」と言ったとき、【問1】からそのまま解き始める人が多いということです。
これが合格を逃す原因となります。「宅建試験に合格する確率がほぼ下がる」という状況に繋がります。実は、宅建試験は難易度を高くするためにさまざまな工夫が施されています。試験そのものに細工が加えられているのです。
宅建試験に合格するためには、この事実を知っておかないと、「試験の難易度が上がっている」と気づくことができません。この話を理解することで、得点を3~5点上乗せすることができるでしょう。
民法というのは、暗記したものをそのまま解けると言う問題じゃない。
宅建試験のジャンルには、1から14までの問題が「権利関係」に関連しています。権利関係は基本的に民法に基づいています。民法の内容はある程度応用が効くので、問題を解く際には考える必要があります。
そのため、1問にかける時間は他のジャンルに比べて長くなります。宅建試験で最も難しい部分が権利関係です。
もし法律関係を学んでいたり、大学で法律を学んだ経験がある人なら別ですが、それ以外の方々にとっては、権利関係はあまり学んでこなかった分野なので難しく感じるでしょう。
この難しい分野では、法令の応用力が必要であり、脳が活性化された状態で取り組まなければなりません。車で例えると、いきなりアクセルをベタ踏みしたような驚きと同じです。権利関係に突入すると、脳が一気にフル回転し、ペースが乱れてしまいます。
そのため、最初から難しい権利関係に取り組むのではなく、宅建業法のような比較的簡単な分野から始めて、自分のペースを作り、最終的に難しい権利関係に取り組むようにしましょう。そうすれば、難しい問題でも、少し考えることで解けるようになります。
多くの人は、1問目から14問目の間でペースを乱してしまい、難しい問題に直面すると時間がどんどん過ぎてしまいます。その間、「どうしよう、どうしよう」と焦っているうちに、脳にブレーキがかかり、ペースが乱れて精神的に追い詰められてしまいます。
その結果、法令上の制限に関する問題に入っても、本来なら解ける問題を解けなくなり、凡ミスが増えてしまうことになります。
その時点で、「今年も落ちるんじゃないか」と不安になり、集中力が完全に乱れてしまいます。本来解ける問題も、焦って考えすぎてしまい、逆に解けなくなってしまうのです。
試験出題者側の意図にばっちりと、ころがされてる
宅建の出題者がなぜ最初に権利関係を出題するのかを考えた方が良いです。権利関係を最初に持ってきている理由は、受験者のペースを乱し、得点を落とさせることを目的としているからだと思われます。それ以外の理由は考えにくいです。これは最初から意図的に仕組まれていることだと言えるでしょう。
宅建業法が満点取れるかどうかで合否が決まる。
宅建業法は宅建試験において非常に重要な得点源です。簡単に言うと、20問が出題され、ほぼ暗記問題なので、しっかり勉強していれば、全問正解できることが多いです。ですが、ここで正解しないと、宅建試験合格が難しくなります。
宅建業法をしっかり得点できるかどうかで、試験合格の可否がほぼ決まります。本来なら、宅建業法で20問正解しなければならないのですが、試験中に権利関係や法令上の制限で混乱し、さらに税金に関する理解が不十分な問題も3問出題されるため、焦りが生じます。
その結果、「落ちるかもしれない」という不安に襲われ、精神的にも追い詰められます。脳内が混乱した状態で宅建業法に取り組むことになり、本来であれば正解できるはずの問題も、16問、15問、または14問と得点を落としてしまうことがあります。
試験後、自己採点をすると、「どうしてここを間違えたんだろう?」と思うことがよくあります。落ちた人は、誰しも一度はこう思うはずです。「勉強したのに、なぜ間違えたのか」と。これは、試験のペースが精神的に乱され、結果としてミスを引き起こすからです。
自分の脳をうまく試験のペースに乗せる方法
試験で自分の脳をうまく試験のペースに乗せることは、特に宅建試験において非常に重要です。試験というのは、脳をフル稼働させるスポーツのようなものです。合格するためには、脳が効率よく、リズムよく動くことが何より大切です。
宅建試験で自分の能力を最大限に発揮するためには、試験の初めに簡単な問題を解くことが効果的です。「始め」の合図とともに、まず26問から始めて、宅建業法の問題まで一気に解いてしまいましょう。もともと簡単な問題なので、スムーズに進められるはずです。この段階で、「今年はうまくいきそうだ」と自信がつき、精神的にも良い流れを作れます。
こうして脳をリズムよく動かし始めたところで、次に法令上の制限を解きます。そして税金の問題に進み、最後に権利関係に取り組むという順番です。これにより、試験のペースが自然に良い流れになり、集中力が高まります。
スポーツと同じように、試験の初めにうまく点を取ることで、試験全体の流れが良くなり、集中力も高まり、普段以上の実力を発揮できることがあります。試験の合格には様々な攻略法がありますが、宅建試験においては、とにかく26問から始めることが重要です。これにより、脳にブースターがかかり、試験を有利に進めることができます。